LPIC-2ストレージ・保守コマンドの読解オリジナル・公式資料照合難易度★★★☆☆
Linuxのext4上の/srvへ新しい通常ファイルを作ろうとすると、No space left on deviceになる。quota、ディレクトリ権限、別マウントへの書込みは原因から除外した。次の観測がある。最も直接的に調べる対象はどれか。 $ df -h /srv Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on /dev/vdb1 20G 8G 12G 40% /srv $ df -i /srv Filesystem Inodes IUsed IFree IUse% Mounted on /dev/vdb1 1048576 1048576 0 100% /srv
A
inodeの枯渇。多数の小さいファイル等を調べ、必要な保持条件を確認する★ 正解
df -iのIFree=0が、新しいファイルを管理するための資源不足を示しています。
B
ブロック空きが12Gあるので、ストレージ資源の不足はすべて否定できる
ブロックとinodeは別の資源です。df -iの100%を説明できません。
C
ファイル名を短くすれば、新規ファイル用のinodeは一切不要になる
短い名前でも新しい通常ファイルにはinodeが必要です。名前の長さだけで枯渇を解決しません。
D
TCP受信バッファだけを増やす
ローカルのファイル作成と、示されたinodeの空き0に直接対応する調査ではありません。
解説
空きブロックは残っていても、ファイルを管理するinodeの空きが0です。多数の小さいファイル等の分布と、保持・削除可能な範囲を確認します。df -hの空き容量だけでは新規ファイルを作れるとは判定できません。
根拠資料・確認情報
対応範囲:LPIC-2 201-450(Objectives v4.5)
資料確認日:2026-10-29
同じレッスンの問題
問題 2
Linux MDの2台構成RAID1について、/proc/mdstatの要部が次のとおりだった。ファイルシステムへのI/Oは現在成功している。読み取りとして適切なのはどれか。
md0 : active raid1 sda1[0] sdb1[1](F)
1047552 blocks super 1.2 [2/1] [U_]
問題 3
Linux LVMの通常のlinear LVを16GiB拡張したい。thin、ミラー、snapshotはなく、VGの空きextent合計は正確に12GiB、丸め差や割当て条件の障害もない。vgsの要部は次のとおりである。VGに容量を追加する場合、今回の拡張量に足りるよう最低限増やす必要がある空き容量はどれか。
VG #PV #LV VSize VFree
vg0 1 2 80GiB 12GiB
問題 4
rsyncで、/srv/data/の内容を/backup/data/へミラーする前に確認している。両パスは意図した別ディレクトリで、追加のfilterはない。次のコマンドの出力に*deleting old.csvが含まれた。この1回の実行について正しい説明はどれか。
rsync -avi --delete --dry-run /srv/data/ /backup/data/