応用情報技術者TLS・名前解決とネットワーク防御の設計オリジナル・公式資料照合難易度★★★★☆
TLS 1.3でPSKを使って再開する通常の1-RTT通信を設計する。将来、その再開接続に使ったPSKだけが漏えいしても、記録済みの当該1-RTT通信を保護する前方秘匿性を得たい。接続ごとに安全な新しい(EC)DHE鍵共有を利用でき、通信終了後には一時秘密値・通信鍵を消去する。0-RTTは使わず、鍵ログ・端末侵害・実装欠陥はない。PSK鍵交換モードの選択として適切なのはどれか。
A
psk_keを選び、PSKのビット長だけを増やせば、PSK漏えい後にも同じ前方秘匿性を得られる
PSKの強度は推測への耐性に関係します。PSKそのものが後で漏れた場合、PSKだけに基づくpsk_keへ新たな(EC)DHEの前方秘匿性は加わりません。
B
psk_dhe_keを選び、PSKに加えてその接続の新しい(EC)DHE共有秘密も鍵導出に使う★ 正解
psk_dhe_keはPSKと新たな(EC)DHEを組み合わせます。一時秘密値を消去した指定の1-RTT通信では、後日のPSK漏えいだけから過去の通信鍵を導出できません。
C
psk_keで接続し、接続後にKeyUpdateを一度行えば、PSK漏えい後も同じ前方秘匿性を得られる
KeyUpdateは既存のtraffic secretから次の鍵を導出します。後のPSK漏えいから当初の鍵を再現できるPSKのみの方式へ、新しい(EC)DHE共有秘密を追加する操作ではありません。
D
psk_keでチケットの再利用を1回に制限すれば、PSK漏えい後の復号も防げる
チケットの再利用回数と、PSKのみから通信鍵を導出する性質は別です。再利用を制限しても、記録済み通信と後で漏れたPSKの組合せへの前方秘匿性は追加されません。
解説
PSKだけで鍵を導出するpsk_keと、新たな(EC)DHEも組み合わせるpsk_dhe_keを区別します。指定した条件ではpsk_dhe_keが、後日のPSK漏えいから過去の1-RTT通信鍵を分離します。チケットの再利用制限やKeyUpdateは、それだけでPSKのみのハンドシェイクへ同じ前方秘匿性を加えるものではありません。0-RTTへこの保証を広げません。
根拠資料・確認情報
対応範囲:2026年度 応用情報技術者試験
資料確認日:2026-10-28
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問題 2
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