応用情報技術者TLS・名前解決とネットワーク防御の設計オリジナル・公式資料照合難易度★★★★☆
送金APIを複数拠点で提供し、TLS 1.3の0-RTT early dataの利用を検討している。拠点をまたぐ一貫した再送検知はまだなく、同じ送金を重複実行してはならない。遅延短縮より二重送金防止を優先する設計はどれか。
A
暗号化された0-RTTなら接続をまたぐ再送は起こらないと考える
0-RTTには通常の1-RTTと同じ接続間の再送保護がなく、暗号化されていても複製され得ます。
B
送金をGETに変更すれば、同じ送金を再実行しても自動的に安全になる
HTTPメソッドの名前を変えても、送金の副作用や実装が冪等になるわけではありません。
C
送金はearly dataで受け付けずハンドシェイク完了後に処理し、業務上の冪等キー等でも重複実行を制御する★ 正解
再送安全性がない処理をearly dataから外し、通常のクライアント再試行にも備えて業務側で同一取引を識別します。
D
送金IDは使わず、各サーバーがローカルでチケットを一度見たことだけ記録すれば、全拠点をまたぐ再送も必ず排除できる
サーバーごとに独立した記録では、同じearly dataが別拠点で受理され得ます。クライアントの再試行による業務の重複も別に扱う必要があります。
解説
0-RTTの暗号化と再送耐性を区別します。送金を1-RTTへ限定してもアプリの再試行による重複は別途あり得るため、取引IDと整合性のある重複制御も設計します。
根拠資料・確認情報
対応範囲:2026年度 応用情報技術者試験
資料確認日:2026-10-28
同じレッスンの問題
問題 1
TLS 1.3でPSKを使って再開する通常の1-RTT通信を設計する。将来、その再開接続に使ったPSKだけが漏えいしても、記録済みの当該1-RTT通信を保護する前方秘匿性を得たい。接続ごとに安全な新しい(EC)DHE鍵共有を利用でき、通信終了後には一時秘密値・通信鍵を消去する。0-RTTは使わず、鍵ログ・端末侵害・実装欠陥はない。PSK鍵交換モードの選択として適切なのはどれか。
問題 3
HTTPSクライアントがapi.prod.example.comへ接続する。提示された証明書は信頼するCAの有効な署名・有効期間を持つが、DNS-IDはsubjectAltNameの*.example.comだけである。RFC 9525のワイルドカードによるサービス名照合を使い、別の一致する識別子はない。この証明書をどう扱うべきか。
問題 4
端末から外部DNSリゾルバーへの問い合わせをDoHにした。HTTPSの相手認証は正しいが、リゾルバー自体を無条件には信頼できない。対象ゾーンはDNSSEC署名済みで信頼アンカーからの検証が可能である。DoHとDNSSECの役割を区別した説明はどれか。
問題 5
社内APIはmTLSで接続元サービスのクライアント証明書を検証する。サービスXとYは同じ社内CAから有効な証明書を得るが、機密データを読めるのはXだけである。Yの証明書による接続で機密データを返さないために必要な設計はどれか。