LPIC-2カーネル構築とモジュール管理オリジナル・公式資料照合難易度★★★☆☆
外部モジュールのソースをDKMSへ登録しているLinuxホストで、カーネルを更新する。新カーネル用の開発ファイルとビルドツールがあり、ディストリビューションのDKMSフックも構成済みである。DKMSの主な役割はどれか。
A
旧カーネル用の.koの名前だけを新カーネル名へ変更し、再コンパイルを不要にする
モジュールはビルド対象との整合が必要で、名前の変更は再ビルドの代わりになりません。
B
ユーザーアプリをすべてカーネル内へ移し、システムコールをなくす
DKMSは外部カーネルモジュールの構築管理です。一般のユーザーアプリの実行方式を変更する仕組みではありません。
C
登録した外部モジュールを対象カーネル向けにビルド・インストールする作業を管理する★ 正解
ソースと設定を管理し、更新したカーネル向けに必要なモジュールを構築・導入する目的に対応します。
D
登録したソースに含まれる互換性問題を、コード修正なしで必ず解決する
カーネルAPI変更でビルドに失敗する場合もあり、対応ソース等の確認が必要です。登録だけで任意のコードが互換になるわけではありません。
解説
DKMSはカーネルごとの外部モジュールの構築・導入を管理します。カーネル更新との連携はパッケージ等のフックに依存し、ソース互換性や署名条件まで自動で保証するものではありません。
根拠資料・確認情報
対応範囲:LPIC-2 201-450(Objectives v4.5)
資料確認日:2026-10-28
同じレッスンの問題
問題 1
Linuxでuname -rは6.6.10-labと表示される。手元のfoo.koのvermagicは6.6.9-labで、ロード時にInvalid module formatとなり、カーネルログもバージョン不一致を示す。CPUアーキテクチャは同じで、署名強制は使っていない。適切な対処はどれか。
問題 2
自作Linuxカーネルでルートファイルシステムはext4である。ストレージ側ドライバーは利用可能だが、CONFIG_EXT4_FS=mとしており、対応するext4モジュールを含むinitramfsも用意していない。ルートをマウントできない。必要な構成の説明はどれか。
問題 3
既存カーネルの.configを、新しいLinuxカーネルのソースツリーへ移して設定を引き継ぎたい。追加された設定項目を対話的に確認し、その後差分や起動試験も行う。適切なmakeターゲットはどれか。
問題 5
fooモジュールはbarモジュールのシンボルを使う。両モジュールは稼働中カーネル向けで、標準モジュールディレクトリへ配置しdepmodで依存情報を更新済みだが、どちらも未ロードである。依存を解決しながらfooをロードする方法はどれか。