簿記2級株主資本と剰余金の計数オリジナル・公式資料照合難易度★★★☆☆
株式会社が株主総会の適法な決議により、繰越利益剰余金のうち300,000円を任意積立金である別途積立金へ振り替えた。現預金の移動や費用の発生はない。この処理の仕訳はどれか。
A
(借)積立金繰入300,000円/(貸)別途積立金300,000円
当期費用を発生させる処理にしている。任意積立金の設定は利益剰余金内部の振替である。
B
(借)別途積立金300,000円/(貸)繰越利益剰余金300,000円
積立てではなく、別途積立金を取り崩す向きの処理である。
C
(借)繰越利益剰余金300,000円/(貸)別途積立金300,000円★ 正解
利益剰余金の内訳科目を振り替える。株主資本の合計は変わらない。
D
(借)繰越利益剰余金300,000円/(貸)普通預金300,000円
外部への現金配当等と混同している。設問は資金移動のない内部振替である。
解説
別途積立金はその他利益剰余金の内訳であり、繰越利益剰余金からの積立ては株主資本内部の振替となる。繰越利益剰余金を借方で減らし、別途積立金を貸方で増やす。資金の別口座への移動や、当期損益上の費用計上ではない。
根拠資料・確認情報
対応範囲:2026年度日商簿記(2022年版出題区分に対応する基本学習)
資料確認日:2026-10-30
同じレッスンの問題
問題 2
株式会社の期首株主資本合計は1,200万円であった。当期は新株発行による払込200万円を資本金100万円・資本準備金100万円に計上し、当期純利益150万円、繰越利益剰余金を財源とする配当80万円を計上した。また、繰越利益剰余金から利益準備金8万円と別途積立金20万円へ適法に振り替えた。ほかの変動はない。期末株主資本合計はいくらか。
問題 3
個別貸借対照表で期首の純資産合計は1,000万円、そのうちその他有価証券評価差額金は80万円であり、残りはすべて株主資本である。当期純利益120万円、繰越利益剰余金からの配当50万円を計上し、その他有価証券評価差額金は税効果調整後で30万円増加した。ほかの変動はない。期末の「株主資本合計」と「純資産合計」の組合せはどれか。